キャッシングの意味・・・、サラ金のことですよ

現在、キャッシング業者と呼ばれていますが、ひと昔前は、サラ金業者と呼ばれていました。サラ金とキャッシングは全く同じもので、それはほとんどの人が理解しているところではあります。ところがです。サラ金とキャッシング、どちらのイメージが良いか100人に聞いてみましたら、100人が100人とも、キャッシングの方が良いと答えるに違いありません。また、サラ金という看板の店には絶対に入らない人でも、キャッシングと書かれていれば抵抗無く入ってしまう。ニッポンジン、アタマダイジョブですか?と笑うアメリカ人の方が、実はその傾向が強かったりしますから、実は人間ってイメージで生きているものなんです。

キャッシングのイメージを良くしている原因は、主にテレビコマーシャルです。ご存知の通り、コマーシャルには様々な規制があります。社会的に問題のあるコマーシャルは放送することが出来ません。では、キャッシングのイメージを良くして普及を促進する事は、社会的にどうなのでしょう。平成22年の6月に貸金業法が改定されて、年収の3分の1以上の借り入れが出来なくなりました。その目的は、多重債務者の増加を防ぐ為とされています。その為、今までの様に気軽にキャッシングを利用する事が出来なくなりました。また、同時にグレーゾーン金利が廃止され、法定金利の上限が厳密に規定されました。その為に、高い金利で利用を躊躇していた人たちが、キャッシングを利用し易くなりました。この2つの事例は、必ずしもキャッシング自体を制限しようという政策では無い事を示しています。

キャッシングのコマーシャルに何の規制も無い事も、キャッシング=悪、では無い事を示しています。であれば、サラ金も悪では無いのです。月賦やクレジットカードと同じように、いわゆるひとつのサービスに過ぎません。借金で不幸になるのは、キャッシングやサラ金があるからではありません。それは只の責任転嫁です。それがどういうサービスでどの様なリスクが伴い、どう使えばメリットが見い出せるのかをきちんと把握して利用すれば良いだけの話なのです。

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