キャッシングの借り換え、そのメリットとデメリット!

「おまとめローン」なる広告を目にします。複数の消費者金融からの借り入れを持つ多重債務者に向けて、全ての債務を、今よりも安い金利で一本化し、返済を楽にしませんかという、主に、銀行系のキャッシング業者が行っているサービスです。たとえば、年利20%で、3社から100万円ずつ借りている場合、毎月の返済額は、その利息だけで1社あたり1万7000円、元金と合わせて1社あたり3万円。これを3社分、計9万円を、お給料が出る度に、個々のATMに入金しなければなりません。さすがに手取りから9万円も取られては生活して行けないと思い、利息だけの支払いに陥りがちですが、利息だけでも3社合わせて5万1000円です。

この債務を、いったん銀行系キャッシング業者が全て肩代わりしてくれます。変わりに、その業者から300万円を年利14%で借り入れることになります。その後の返済は、月々の利息が3万5000円。元金と合わせて7万円の返済です。元金は月々3万5000円ずつ減っていきますから、7年ちょっとで完済できる見通しが立ちます。もちろん返済に応じて元金は減っていきますから、その分の利息も減っていき、返済金額を一定とすると、もっともっと早く完済できるわけです。多重債務でお困りの方には朗報と言えます。

ただし、そう上手い話ばかりではありません。300万円の借金ともなれば、これまでのように無担保というわけにはいきません。例えば親が保証人になっている場合であれば、親の持ち家を担保に入れるよう求められる場合もあります。担保が何も無ければ融資は断られます。それでも、これまでの返済を考えれば、毎月5万円の利息だけを、未来永劫に渡って取られ続けるのは明らかですから、可能であれば、一刻も早く、借り換えの申し込みをするべきであると思われます。

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